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通常第6感といいますと、私たちが持っている5感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に付け加えて、特別な感覚があるということで、「勘が鋭い」なんていう意味で使います。でも、今回のお話は、人間がもう一つ今までにない感覚を持っていたら、世界の見方がどう変わるかという想像です。すなわち、X覚を持ち合わせていたら、私たちはいったいどうなってしまうのでしょう。

私達の世の中の理解は、5感に頼っています。それによって、色が見えたり、音が聞こえたり、臭いがしたりするので、世界の様子が解ります。感覚を一つ失うことによって、世界の理解が大変限られてきてしまうのは、想像できると思います。ところが、もう一つ感覚が増えたら、世界の理解がどう変わるのか想像するのは難しいです。

このX覚を電磁覚としましょう。ご存知かと思いますが、私達の生きている空間は、電磁波であふれています。電磁波=空間と言ってよいほど、私達の周りを取り囲んだエネルギーです。それを私達は感じることができませんが、仮にそれをできるアンテナが頭に付いていたとしましょう。それが電磁覚です。そうしたら、私達はいったい何を経験できるのでしょうか。

実は、私達は既に電磁覚を持ち合わせています。それは視覚です。光は電磁波の一種です。電磁波は周波数によってエネルギーが低いものから高いものまで、性質が違いますが、光はそのうちの一部ということができます。光の内のさまざまな周波数によって、違った色が見えます。でも今回考えることは、目で見える周波数以外の周波数を感じることができる電磁覚のお話としましょう。

すると気がつくことは、私たちが常に出している脳波です。脳波は脳細胞が作り出すの電気の動きですが、それを頭皮につけた電極で測ることができます。そこで想像できるのは、脳波が頭皮だけでさえぎられないで、電波として周りに広がっていくことです。もし私達が電磁覚を持ち、誰かの脳波を感じることができたら、相手の経験をそのまま感じるまでに至らなくても、相手の状態を理解するのに役立つある種のコミューニケーションになるかも知れません。すなわち、目前の人を見聞きで理解するだけでなく、脳の活動の何かをも知ることができたら、人間関係が随分変わるのではないでしょうか。

その上、量子力学 quantum physics が暗示するように、地球上の一つの出来事が、同時に何万キロも離れた他の場所の出来事に影響するとこを想像すると、今日本で起こった誰かの脳波が、アメリカにいる人の脳波に電磁覚を通して影響するかもしれません。俗に言う、「虫の知らせ」みたいなものです。また、昔の剣の達人が感じることができた殺気とは、何なのでしょう。ただ物音を聞いただけで、そこまで鋭い感じ方をしたとは、考え難いです。そこで電磁覚を使って電磁波的な探知を想像すると、結構面白い想像になります。

携帯電話は、電波を使ってコミューニケーションを可能にしています。最近の研究によると、携帯電話を耳にあてたとき、そこから出る電磁波によって、脳が反応し活発になっていると言うことです。それが脳にとって害になるのか、助けになるのかは別として、脳の反応の事実こそ、電磁覚の存在や進化を暗示させるような気がします。電磁覚は電話を使わなくても、電話的なコミューニケーションを可能にするかもしれません。ついでにこの種の電波と言えば、テレビやラジオの電波も同じことです。電磁覚がそれらの電波を感じられたら、面白そうです。

最後に、宇宙は電磁波で埋め尽くされています。いろいろな種類の電磁波があらゆる方向に飛びまくっています。その一部でも、電磁覚によって、感じることができたら、空を見上げたとき、昼間は、青空と太陽とたまに月しか見られない状態をはるかに上回り、様々な星からのメッセージを感じることができ、宇宙は随分変わったものになるかもしれません。

私達の文明が、5感から得た周りの世界の情報によって出来上がってきたことを考えると、その上に一つだけ感覚を付け加えるだけで、まったく違った空間を理解することができるようになり、私達の行動が大きく影響されることは、想像できます。

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