フラストの結果
デートの話なんですが、ある女性が最初のデートで相手の男性を約束の時間より3時間待たせて現れました。もちろん、男性はそわそわ、いらいらでフラストが沢山たまりました。女性はあやまったものの、そう簡単にフラストは抜けません。デートの間は礼儀正しく、なにもなかったように振る舞っていたものの、やはり彼女に対する怒りは強く、彼女とは2度と会わないことを伝えたのでした。
私たちは毎日いろいろな刺激を受けます。よい刺激も悪い刺激もありますが、悪い刺激を受けたときには、体の中にフラストがたまります。心の中でなくて、最初は体の中にたまるのです。まだ、なまのフラストで、頭でどうこう考えられない状態です。これが、しばらくしますと頭で意味を把握し、それが建設的な物であれば、フラストを消化することができ、普通状態に戻ります。
自分でよく考えとしてつかめないときには、フラストが体に残り続けます。この状態は本人にとって負担ですから、無意識の心理作用によって、次の結果に導かれていきます。
一つは、デートの例のように、フラストを衝動的行動に転換して排除していまうことです。相手に怒ったり、物に当たったりする事は日常のよい例です。
二つ目は、そのフラストを誰か他の人に、渡してしまいます。その作用を投射と言います。フラストをもらった人は自分自身フラストを感じるようになりますが、理由はあまりよく解りません。フラストを渡してしまった人は、楽になり相手のフラスト姿を見て、心配になったり他の反応をしたりします。遅れて来たデート相手にいろいろな意地悪をして、相手が怒ったら不思議がったり、軽蔑したりすることです。
三つ目は、未だ体の中にあるフラストを自分の体の一部に投射し、自分ではフラストを直接感じなくします。投射された体の一部は、内蔵であったり、皮膚であったり、筋肉であったりして、それぞれの病気になることもあります。胃痛、皮膚のできもの、筋肉の緊張からくる頭痛等はよくある例です。ちなみに、怠慢だとか無気力なども、フラストが体にたまりっぱなしで、自分のエネルギーをよい方に使えない状態からくる症状であるときもあります。
フラストの解消法は、認知的にフラストを考えで結びつけなければなりません。フラストを考えでうまく意味づけると言うことです。デートの相手の遅れた理由をよく理解し、大きな心から許してあげることなどはよく考えた結果でてくる行動であると思います。