聞くことについて

日常、聞くこと、話すことと、何も意識しないでしていることですが、よく見てみますと、けっこう面白いことが起こっているのです。まずは、あなたの友達が「このテレビ番組、とっても面白いから見てよ。」と言ったとします。あなたも「そうかなぁ」と思って見ることがあるでしょう。また、あなたの仕事の上司が「この商品、お客さんに3時までに届けてほしいんだ。」と言ったとしましょう。あなたは自分の仕事だと思って、遅れないように3時までに届けようとすると思います。

これらの例を考えてみますと、ある面、あなたの友達や、上司に取り付かれたかのようです。彼らの言っていることを素直に取り入れて、彼らの意向をはたします。そうでない場合もあります。例えば、だれかに「あなた、いつもだらだらしていて、いっこうに手伝ってくれないじゃないの。」とか「おまえは本当に最低だ。」と言われたとします。あなたの壁がさっとあがって、「そんなことないよ」と相手のメッセージを受け入れません。相手があなたの心理スペースに入り込むことができません。この状態が癖になることがあります。ある人が何を言っても聞かなくなることです。よく、夫婦の間だとか、親とティーンエイジャーの間に見られることかもしれません。

このようにして、言葉のコミューニケーションのことを考えてみますと、よいコミューニケーションをするにはお互いに心をオープンにし、素直な受け入れをしなければなりません。でも、これは同時に自分にとっていやなメッセージまでも取り入れてしまうことになります。例えば、「おまえは本当に最低だ」を素直に取り入れたら、大変なことになります。逆に、取り入れをしないとするならば、必要なメッセージもシャットアウトしてしまうことになります。どうしたらよいのでしょう。

一つよいと思われる方法は、まずは、心をオープンにして、どんなメッセージでも取り入れます。次に、肝心なことは、取り入れたメッセージをそのままうのみにしないで、その代わりにメッセージについて考えることをしてください。例えば、「これはいったいどういう意味?」、「これについて私の意見はなに?」「他に可能性はあるの?」等等。いろいろと考えてみたあげく、自分の意見を付けてメッセージを飲み込んでください。吟味したメッセージは、自分で消化したものですから、害はありません。そして、消化したメッセージに基づいて行動をしてください。

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