たよる女、つくす女、都合のいい女

 

今月の話題は、何かテレビドラマのタイトルのような感じがしないでもないですが、要するに女性の性格のお話です。こんなことを言いますと、女性差別だなんて批判されそうですけれど、男性に関しても似たような言い方をすることができるわけでして、ただ、たまたま世間の風習にあおられまして、女性のお話なんです。そんなことを言ったらやはり差別なんでしょうかね。でも、それにあまりこだわらないで内容だけ理解してください。

「たよる女」、「つくす女」、そして「都合のいい女」も日常の言葉としてだけ通用するのではなく、実際にその性格の臨床的分析が可能であります。これらの3種類の性格は皆、依存性の高いことで共通しています。依存性が高い人というのは、自信がありません。自信がないので、感情的に頼ってしまい、その人間関係を失くすのを恐れます。

ここまでは3人とも同じなのですが、それに付け加えて、もう一つの違った性格の部分がそれぞれの人に存在します。例えば、「たよる女」は回避性という部分が加わります。「つくす女」は、道徳性、「都合のいい女」は、愛人性が加わります。その結果、違った性格が出来上がるのです。

でも、実際には一人の女性が「たよる女」や「つくす女」や「都合のいい女」になるのではなくて、このような性格がもっと幅の広い本人の人格全体に含まれていると考えるとよいでしょう。

「たよる女」は、自分に自信がありません。拒絶が恐くて、自分の欲求などあまり表面に出さず、その代わり、男性に対して従順です。そうすることによって、男性が自分の欲求をかなえてくれるのを待ったり、逆らわないことによって、人間関係の継続を確保するわけです。非常に真面目で勤勉であり、男性にはリーダーシップがないとうまくいかないでしょう。

「つくす女」は、依存性は高いのですが、それに加えて、常識があり、社会性と道徳感に富んでいます。男性によく思われたいと言う心が強く、そのために自分を殺してまでも一生懸命世話をしてあげます。男性の方も結構甘えん坊でこの種の女性になんでも面倒を見させておける人とはうまくいきますが、男性の方もなんだかんだと意見がありますと、衝突してしまいます。彼女に大切なことは、自分の依存性を男性に投影し、そして男性の面倒を見ることによって、自分の依存心を満足させながら、人間関係の確保を得ると言うことです。

「都合のいい女」の一番恐いことは、男性から離れてしまうことです。他の「女」よりはるかにこの面を心配します。それがゆえに、男性を失わないためには、なんでもしてしまうというわけです。それで男性にとっては「都合のいい女」となるわけですが、女性にとっては大変自尊心の少ない小さな存在になってしまいます。男性に合わせて付き合うために、自分のアイデンティティーがなくなってしまいます。変わりに男性の好きな女性にそのつど変身し、非常にロマンチックな愛人として人間関係の確保をしていきます。

3週類の女性ともたまには見かけますが、一般的にこのような見方は、女性に対してよい意見や印象を言ってないときの表現であると思います。ためしにこれらの種類を男性に置き換えますと、「たよる」は、「たよりない男」と変形してしまいますし、「つくす」は、「尻にひかれた男」となり、「都合のいい」は、「つきまとう男」となってしまい、まことに浮かばれない男性イメージを作ってしまいます。

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