タイプA性格について

 

 私たちは通常、体と精神面とを分けて、別の物として考えがちですが、実際には両方とも密接な関係があって、お互いにいろいろな影響があります。例えば、体の具合が悪いときには、考え事するのも大変ですし、気分も良くありません。一方、精神的な問題があるときにも、エネルギーが衰えたり、体に力が入らなかったりふるえたりして、行動に支障が出てきます。体と心とは別ではなく、一つの物としてみても、おかしくはありません。今回は、人の性格が、体の健康に影響を及ぼし、病気にまでも発展してしまう事実について、考えてみようと思います。

タイプAという性格がありますが、これは、心臓病になりやすいタイプということで、これまでにもいろいろな研究がなされてきました。タイプA性格には、主に三つの特徴があります。一つは、時間に対して非常に緊迫感があるという事です。時間にいつも追われているかのように感じて、リラックスすることができません。いつも何かをしていなければならないタイプです。次に、競争意識が激しい、という特徴があります。タイプAは負けず嫌いです。物事をいつも勝ち負けの感覚で見てしまいます。それで自分が一位になることを、譲ることができません。最後に、このタイプには慢性的に怒りや敵意があります。小さな事でもすぐに怒ったり、出かけるときには、戦いにでも行くかのような態度でいます。

これら三つの特徴の中で、一番心臓病に関係があるのが、慢性的怒りや敵意です。アメリカの研究では、怒りや敵意が高い人は、心臓発作を起こしやすいといわれており、実際に、死亡率が他の人と比べて高いという、結果が出ています。自分でタイプAの性格があると判る人は、なるべくそれを、なおしていくだけの甲斐があるということです。

それでは逆に、どのような行動が心身の健康を増進するのでしょう。一つには、よい人間関係を作る、ということがあります。楽観的な考えや、ユーモアを使うこと、そして物事に対して良心的である、ということは健康によいです。また、適当な運動、休暇、感覚的な楽しみ、素直にできる人助けなども健康によいといわれています。

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